この秋、佐賀の空に初お目見えする大きな亀さん「Mister Bup」(Aviation Journalist  中島 仁)

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「2007佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」にヨーロッパのスペシャル・シェイプ・バルーンを代表して初お目見えするのは大きな亀さんの形をした熱気球「Mister Bup」である。
見るものを思わず微笑ませずにはおかないつぶらな瞳とユーモラスなその姿は2006年のデビュー以来、ヨーロッパはもちろん世界最大の熱気球の祭典、アルバカーキ国際バルーンフェスタでも一躍頂点に上り詰めたニューヒーローだ。

これまでに訪問した国は11、その12番目にアジアで始めて佐賀の名が刻まれるのだから日本の皆さんは本当にラッキーなのかもしれない。これも1984年の初回以来、地道な活動で同大会をここまで育て上げてこられた方々の努力の賜物であることは間違いない。

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「Mister Bup」はアルバカーキ国際バルーンフェスタ終了の翌10月15日、空路で日本へ向けて旅立った。クルーの皆さんは本国(ベルギー)に10日間一時帰国し、再充電してから日本へ旅立つそうだ。それに先立つ10月11日、「Mister Bup」で飛行するチャンスに恵まれた。

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操縦するのは「Mister Bup」のオーナー兼パイロットのレニー・カント(Lenny Cant)氏、2002年に熱気球のライセンスを取得したという彼はまだ弱冠25歳。
しかし、常に猫の額ほどの場所に着陸しなければならないヨーロッパで磨かれたその操縦技術は繊細かつ正確無比。ひとたび上空に達すればいかなる微妙な風の変化も見逃さない鋭い目が絶えず360度全体をスキャンする。それでいて観客に少しでも長く楽しんでもらうためキー・グラブ・レースが行われていたメイン会場前を何度も飛行するそのサービス精神に生粋のプロ・バルーニスト魂を見た。

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氏は佐賀への抱負をこんな風に語ってくれた。
「ヨーロッパのスペシャル・シェイプを代表する熱気球に選んで頂いたことをとても光栄に思っています。「Mister Bup」はもちろんのこと、自分もクルーも日本に行くのは初めてなので、日本の観客の皆さんとの触れ合いを今からとても楽しみにしているんですよ。
自分が生まれ育ったベルギーのセント・ニコラス(Sint-Niklaas)という町には古くから様々な形をした熱気球の大会があっていつかは自分もそんな熱気球を操縦したい、と思ってきました。「Mister Bup」は自分にとって夢の形の1つなんです。ですから1人でも多くの皆さんに喜んでもらえるように頑張りますので、ぜひ会いに来て頂きたいと思います。

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熱気球は離陸するのは決まったフィールドですが、どこに着陸できるかは離陸の瞬間は全く分かりません。そこが熱気球の醍醐味ともいえるのですが、単純に風まかせとはならず、腕を磨けばかなり自由な飛行も可能になります。飛行が自然現象に大きく左右されるのはある意味21世紀の今、嬉しいことだとは思いませんか?会場で大きな黄色い亀さんを見つけたら「Mister Bup!」と呼んであげてくださいね。
彼もきっと喜ぶと思いますよ。」

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(米国ニューメキシコ州アルバカーキ国際バルーンフェスタ会場にて)

Text & Photographs by Jean Nakashima
 (Aviation Journalist / Photographer)