恐怖体験 (佐賀バルーンフェスタ組織委員会会長 水町 博史)

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1980年11月24日。
もう26年も前のこの日が、私がはじめて熱気球に乗った日である。
ちょうど、当時の「バルーンフェスタ・イン九州」という大会が14機の参加で佐賀で初めて開催されている時で、私の大学の同級生、「BC風まかせ」の那波市郎氏がパイロットでした。

実は前日、職場に電話があったので、気楽に嘉瀬川にのこのこと出掛けていくと、

「今から飛ぶから乗れ〜!」
と突然命令され、びっくり。

私は顔面蒼白脂汗たら〜りタラ〜リとなりましたが、
「九州男児は仕事中には空は飛ばない」
と、空虚な返事をしたところ、
「じゃぁ、明日もまた飛ぶから来い!」
との九州男児の肝を試すような、挑戦的な罵声。

う〜む、う〜む、う〜むと、
一晩、人生とは、恋とは、愛とは、死とは、
…など、めずらしく哲学的なことに思いを巡らせながらも、翌朝、那波氏に襟首を引っ張られ、ゴンドラの中に引きずりあげられたのでした。


恐怖のあまり中腰となり、ゴンドラのふちをしっかりとつかみ目を閉じていたら、いつまでも離陸しないのでそっと目を開けると、なんともうすでに大空に舞い上がっているではないか。

九州男児、不覚〜。

しかし、佐賀平野と有明海、そして、キラキラ輝くクリークは綺麗だった〜。

2時間18分の、恐怖と感動の入り混じった私の始めてのバルーン体験でした。


[寄稿]
佐賀バルーンフェスタ組織委員会会長(佐賀インターナショナルバルーンフェスタ運営本部長)
 水町 博史

2006.10.19


[バルーンフェスタの歴史]
1980 バルーンフェスタ・イン九州